この世の構造と法則①

 目次


序文

気と幽体

受信機としての幽体

作用・反作用の法則

相転移とティッピングポイント

S字カーブ、ベル型、のこぎり型

エネルギー保存の法則

黄金比の曲線、渦模様、ドーナツ型、2極の法則

人体の黄金比

フラクタル構造

自我の形成

自我と波長

幽体のエネルギー膜

生存本能と自我

幽体が宿る対象

生まれ変わり

生物分類と慈悲の発現範囲

自死

共鳴・共振

引力・反発

エントロピー増大の法則

観察者効果

死後の多次元世界

量子場

時間感覚が異なる幽界

自由意志か否か

話さなくても通じる幽界

記憶

記憶ゼロと精神性エネルギー場

肉体と幽体の接点

ストレス

肉体の性格、幽体の性格

瞑想

言霊

意識→幽体→肉体の振動

宇宙に法則が存在する背景

量子場、幽体場、意識

幽体場と幽体の誕生

意識と認識 意識=気づき

意識からエネルギーの誕生

この世は意識の遊戯

魂の暗夜

地球外生命体

まとめ




序文


 本文では、科学的に確認されているエネルギーの法則と、現代の測定技術では扱いきれない現象の両方を踏まえ、この世界の構造を考えている。その入口として、自我という形のない抽象的な働きに注目している。自我とは「私」という記憶、思考、感情のことで、現代科学では、自我と呼ばれる体験は脳の働きと密接に関係していると考えられている。そうだとすれば、死後これらの自我は消えて無くなるとも考えられる。ただそれだと理解できない体験がある。

 18歳のある晩、大阪のホテルに泊まった。部屋の価格は7000円、8000円、9000円と1000円ずつ高くなっていた。しかし一部屋だけ5000円の部屋があり、なぜ6000円がないのか違和感を感じながらも、その部屋に泊まった。
 部屋に入ってベッドに座った。まくらに向いて座ったが、直後ふと背後のテレビの方から誰かに見られていると感じた。振り向くと誰もいなかったが、ベッドとテレビの間に誰かが座っているのを感じる。目には見えないが、はっきりそこに人がいるのが心の目に見える感じ。例えるなら映画プレデターで、異星人が光学迷彩の技術で体を透明化して姿を隠したような見え方。
 これはつまり幽霊で、初めての心霊体験だった。しかもこの幽霊はものすごい恨みや憎しみの念でこっちを見ていて、女性というのもわかった。とりあえず怖いとは思ったが初めてのことで、また突然で自分の理解も追いついておらず、深く考えずにシャワーを浴びに行く。シャワー後戻ると、さっきの幽霊の感覚は消え、普通の部屋の雰囲気に戻っていた。なので、その日はそこに泊まった。
 翌朝ホテルを出て思ったのが、だからあの部屋は5000円と安く設定されていたのかなと。つまり予想だが、殺人事件があって、それで亡くなった女性の霊が成仏できずそこにいて、同じような心霊体験をした人が何人かいて報告があったかもしれず、そういったこともあり部屋代を安くしていたと。
 この心霊体験から思うのは、この時の幽霊には記憶、思考、感情があり、肉体ではないが目に見えない体があったということ。つまり幽霊に自我があり、死後も維持されていた。

 もう一つ幽霊に関する思い出がある。それは幼稚園の頃で、家に心霊写真があった。奈良県の山の中のお寺に滝が流れていて、それを背景に撮った身内の左上に、見ず知らずのおじいさんの顔が青白く浮かんでいた。これはフィルムカメラで撮ったもの。
 とりあえず心霊写真を見たことで、幼い自分の中に幽霊は存在するという認識が生まれ、18歳の時の心霊体験もあわさり幽霊は存在すると考えるようになった。

 日本は仏教が浸透している国なので、多くの人が死者へ墓を立て、死後も霊が存在する前提で祀る。ただそれでも科学では幽霊を観測できないので、非科学なものとなっている。それは科学技術の発展レベルの問題とも言え、科学的に測定できないから存在しないわけではない。エネルギーが測定され始めた歴史はまだ浅く、赤外線は1800年に、紫外線は1801年、レントゲンに使われるX線は1895年に測定された。重力波は1915年にアインシュタインがその存在を予言したが、2015年に初めて測定された。

 この文書は、科学で証明されている物理法則と、科学ではまだ扱いきれない霊的な現象を併せて考え、この宇宙の構造をできるだけ整合性のある形で理解しようとする思考実験となっている。


気と幽体


 さきほどの心霊体験は、幽霊が恨みの念と共にこちらを凝視しているという話だった。この念とは感情のことで、方向性があり、真剣さや集中などの強さがあり、優しいや怒りなどの質がある。念とは言い換えるとエネルギーのこと。つまり思考エネルギーや感情エネルギーを霊は発していた。そのエネルギーに自分は「気」がついた。この「気」とは古代中国より日本にもたらされた言葉で、英語ではエネルギー、インドではプラーナと呼ばれている。日本人なら何気に、しかもかなりの頻度で気という言葉を使用している。例えば次のようなもの。

 気が合う、気が利く、気が回る、気にする、気が短い、気が長い、気が荒い、気が引ける、気が進まない、気にかける、気が散る、気を使う、気疲れする、気が滅入る、気が小さい、気が強い、気が張る、気が抜ける、気を落とす、気が立つ、気が触れる、気が狂う、気を許す、気を持たせる、気を病む、気を悪くする、気に障る、気が向く、気が変わる、気を引く、気が晴れる、気前が良い、気が済まない、気持ち悪い、気持ちいい、気持ちが沈む、気持ちが高ぶる。


「気持ち」という言葉も気(エネルギー)を持っているということで、心のこと。他にも単語としては次のものがある。


 空気、空気感、天気、運気、元気、人気、気配、電気、勇気、病気、本気、気力、狂気、無邪気、邪気、浮気、強気、弱気、陰気、陽気、和気、寒気、殺気、覇気、湿気、気迫、気候、気分、気合い、やる気、気配りなど。


 このように「気」の表現が豊富なのは、日本語が感覚でしか理解できない見えないエネルギーの言語化に優れているため。そして日本人は当たり前のように小さい頃から気を言葉としても、また感覚としても使ってきている。

 中国語では気を「气」と書き、气息(きそく)は息や呼吸、气压(​​きあつ)は気圧、生气(しょうき)は怒る、气管(きかん)は気管、气氛(きふん)は雰囲気や空気と表現される。英語の場合は「気」という言葉のように統一感はなく、表現がばらついてくる。


 気はエネルギーということだったが、つまり思考、感情、記憶もすべてエネルギーとして存在する。だから音エネルギーと同じで波として振動し、相手に伝わる。今のところ科学で観測されているエネルギーには、物理的な影響を持つものが中心で、振動する、熱くなる、光る、動かす、電流が流れるのような現象。例えば、光エネルギー、熱エネルギー、磁気エネルギー、音エネルギー、運動エネルギーなど。

 つまり思考、感情はまるで生きてるかのようなエネルギーだが、科学的に観測はされていない。ただそれがどこにあるかというと、さきほどの心霊体験でもあるように霊の体にある。霊の体はエネルギー体、エネルギーフィールド、霊体などの呼び方があるが、ここでは幽体(ゆうたい)と呼ぶ。そして例えば「気持ち」を使った表現は、次のように解釈できる。


気持ちを込める= 幽体の感情エネルギーを注ぎ込む
気持ちが伝わる= 幽体の感情エネルギーの波が相手に届く
気持ちがわかる= 相手の幽体の感情エネルギーの波を受信する


 日本に漢字が伝来したのが西暦400年代頃なので、その頃からすでにこの気を感じる概念があった。中国には紀元前1000年頃から気の概念はある。儒教の経典の一つ易経(えききょう)には「陰陽の気が交わり、万物が生まれる」という表現がある。漢字が作られていく時代にすでに、この感じる能力が非常に優れた人々がおり、それによって漢字が作られていったということになる。


 この気の流れを良くする医療には、次のようなものがある。


・経絡(けいらく)と呼ばれるエネルギーの通り道に鍼(はり)や灸(きゅう)を使って刺激を与え、気の流れを調整する鍼灸(しんきゅう)。
・呼吸法、動作、瞑想を通じて自分の体内の気を活性化し、流れを良くする気功。

・自然の薬草や成分を使って体内の気の流れを改善する漢方薬。

・香りを通じて感情や気の流れに作用するアロマセラピー。

・足裏や手のひらにあるツボが内臓や経絡に関連しており、そこを刺激することでエネルギーの滞りを解消するつぼ療法(リフレクソロジー)。

・呼吸法や体のポーズ、瞑想を通じて体内の気を整えるヨガ。



受信機としての幽体


 人間には肉体の他に幽体があるという話だった。その幽体から感情エネルギーが発せられていて、それを相手が感じたり察知したり情報を受信している。送信するのが幽体なら、受信するのも幽体。
 日本語では「空気を読む・読めない」という表現がある。つまり自分の幽体が相手やその場のエネルギーを受信できないと場に適した言動ができず、空気が読めない人ということになる。反対に感じ取れる人は空気が読める人となる。
 この受信能力が一般より高い人は繊細と言われ、感受性が高い人はHSP、さらに共感性も高い人はエンパスと呼ばれたりする。


 また相手を見たら一瞬で嬉しそう、怒っている、悲しんでいる、苦しんでいるとわかることもある。顔の表情でわかる部分もあるが、もっと感覚的に一瞬で理解できたという時も、相手の感情エネルギーを自分の幽体が受信したため。だからプレゼントをして相手が喜んでくれたら、その嬉しいという感情エネルギーを自分の幽体が受信し、自分もそれに影響を受けて嬉しくなる。相手が愚痴っぽい人の場合、その暗く重い感情エネルギーを自分も受信するため気が重たくなり疲れる。また部屋に入ったら中にいた二人が口論をしていて、何か重苦しい空気を察知するということもある。買い物に行った時、夫の帰りたいオーラを察知する嫁や、遠い所から人の視線を感じて振り向くと目が合う時、相手が自分に好意を持っているとわかる時なども感情エネルギーを受信している。相手の感情や欲を強く感じるため、その人の目を見れないという人もいる。


 何も考えずふっと横を向くと、誰かがこっちを見ていて目線が合うという例からわかるのは、この感じるというのは思考より手前に起こっており、思考を通さずに行動が起こる。人間は頭で考える手前の段階で、様々な情報を受け取っているということ。


 他にも「一言えば十わかる」という人は、頭の回転だけではなく、相手の意図や、言葉にされていないニュアンスをつかむ能力が高く、これも同じく受信能力が高い。また気が聞いて先回りできる人も、環境や相手の状況を感じ取れるから次の動きができる。


 そして初めて会った人の第一印象は、時間が経っても変わらないというのも同じ理由。その時は相手の感情や精神レベルのエネルギーを受信することで、相手の性格や質を一瞬で理解する。根が優しい人だと感じれば、何年経ってもその人は優しい行動をするし、第一印象に愚かさを感じたなら、その行動は何年後も基本は変わらない。幽体にはその人の性格や自我の強さなどの情報が、エネルギーとして含まれているためである。


 人間は普段の生活のなかで空気、波長、思い、念、気配など様々な言葉の表現で表しているが、その全てはこの幽体というエネルギー体で情報を送信し、また受信機として感じ取っている。つまり幽体とは情報のエネルギー場ということ。




作用・反作用の法則


 作用・反作用の法則は、アイザック・ニュートンの運動の第三法則として知られている。物体Aが物体Bに力を加えると、物体Bも同じ大きさの力を物体Aに加えるというもの。


 例えばジャンプする時、足で地面を下に押すという作用があり、反作用として地面が逆に自分を上に押し返す力があるのでジャンプできる。作用としてボールを壁に向かって投げると、反作用として壁がボールを跳ね返す。車のタイヤが地面を後ろに押す作用があるので、地面が車を前に押す反作用がある。

 これらの例に共通しているのは、ある力が加わったとき、その力に対して反対方向に同じ大きさの力が返ってくるということ。作用と反作用は常にペアで存在しており、どちらか一方だけが起こることはない。物理的な現象で言うと、力が働けば必ず反作用が生じ、これが物体の動きや反応を生み出す。この法則があるから宇宙の構造が成り立っている。

 例にあげた地面、ボール、壁、車、タイヤはすべて物質だが、物質はすべてエネルギーでできている。これはアインシュタインの有名な方程式 E = mc² によって説明されている。この式はエネルギー(E)が質量(m)と光速の2乗(c²)の積に等しいことを示している。つまり物質はエネルギーになり、エネルギーは物質になる。
 例えば土の栄養は根から吸い上げられ木という物質になる。木は薪になり、燃やせば炭と熱エネルギーになる。熱エネルギーは水を蒸発させ水蒸気に変わる。それが雲となり、やがて雨として地上に降り注ぎ、土の栄養となり、再び根から吸い上げられ木になる。


 また人間の目で見える物質も、さらに小さなスケールで見ると素粒子という目に見えない単位まで到達する。素粒子には粒と波の二重の性質を持つ特徴がある。科学的にその理由は解明されていないが、観測が行われると粒(物質)としての性質が現れ、観測されないと波(エネルギー)として振る舞う。あらゆる物質は、物質とエネルギーの両方の側面を持っている。よって机の上に置かれたコップも、厳密には素粒子レベルで常に振動している。


 次の表は眼に見えない素粒子が見える物質になる過程を、畑にいるイナゴで表したもの。

素粒子から物質の例え

段階

例(物理)

例(イナゴ)

特徴

観測のしやすさ

素粒子レベル

電子、クォーク、光子など

畑をすごい速さでランダムに飛び回るイナゴ1匹

高速で揺れ動く、波として存在。波-粒子二重性

直接見えない、間接測定のみ(粒子加速器など)

原子・分子レベル

水素原子、水分子など

イナゴ数匹が円形や網目状に集まる


多数の素粒子が集合して安定構造を形成、個々は軌道や振動など束縛された運動をする

直接は見えないが、間接観測可能(電子顕微鏡や光散乱など)

眼に見える物質レベル

水滴、石、植物、動物

イナゴ大群(空を飛ぶ黒い影/畑に集まる)

分子や原子の集合体としてマクロ構造が安定、集合的に形として認識可能

目で見える、直接観測可能、物理的操作も可能



 そして物質はエネルギーなので、物質に働く法則はエネルギーにも働くということ。思考や感情は気というエネルギーなので、作用・反作用の法則が当てはまるということになる。例えば人は良いことをすれば良いことが返ってくる、悪いことをすれば悪いことが返ってくると感覚で理解している。プレゼントをすればお返しがあったり、親切をすれば親切が返ってきたり。前向きに努力すれば成長や利益という結果が返ってきたり。反対に万引きをすれば逮捕されたり、暴力をふるえば殴り返されたりと。


 この感情エネルギーが物質と違うのは、ポジティブとネガティブがあり、反作用までには時間差があるということ。優しさや前向きな感情など善意で発したエネルギーは、時間差はあってもポジティブなエネルギーとして返ってくるし、反対に悪意のあるエネルギーはネガティブな出来事が返ってくる。

 例えばずる賢く人を騙した商売で儲けている人がいたとする。物質的に成功しているように見えることがある。ただそれは反作用がまだ返ってきてないだけで、反作用の種をたくさん蒔いている状態。やがて時期がくれば反作用によって同じ分量のネガティブな出来事が返ってくるということになる。この作用・反作用の法則からは誰も逃れられないということでもある。

 反対に人々の日常生活の面倒くさい作業を解決する商売は成功している。買い物に行く手間を、インターネットショッピングは解決している。人が速く遠くへ移動することを可能にしたため車は売れ、電車も利用される。子供や大人のさらなる成長のために、専門的な教育をしてくれる先生やコーチが存在する。こういった場合、人の役に立つというポジティブなエネルギーを提供するので、反作用として高評価や金銭が返ってくる。しかし欲が大きくなり、利用料金を高くしてたくさん奪おうとすると、反作用として信頼を失くしたりお客を失うことにつながる。


 では前向きな思いで、前向きな発言をし続けていればポジティブな結果が返ってくるのかと言えば注意が必要となる。わかりやすく言えば欲には純粋な意欲と欠乏からくる欲の2種類がある。


 例えば「困っているAさんを助けたい」と思ったとする。純粋な意欲で助けたいと思った人は、その背後に計算や悪意はない。しかし自我からくる自己中心的な欲で助けた場合、その動機の背後には助ければご褒美があるや、自分の評価が上がるなどの計算があり、場合によっては悪意がある。感情エネルギーとしてはこの背後の動機が前提にあるので、そちらに向けた反作用が返ってくることになる。


 例えば「歌手になって人を楽しませたい」と思ったとする。歌うことが純粋に好きで、自分の歌声でたくさんの人に喜んでほしいという純粋な欲なら、ポジティブな反作用が考えられる。しかし背後に人から認められたいなど承認欲求があると、認められていない自分という欠乏感が前提にあるので、その反作用として批判などネガティブな出来事が返ってくる。仮に成功して名声を得ても、嫉妬や裏切りという反作用が待っているかもしれない。


 例えばいつも「ありがとう」と感謝を見せる人がいたとする。心から純粋にお礼を言っていれば、その思いは相手に伝わる。しかし感謝を忘れない礼儀正しい自分を演じている人なら、それを感じ取った人たちからの反作用として「あの人のありがとうは口だけっぽい」という不信感が返ってくる。


 純粋な意欲の中に少し自己中心的な欲が混ざることもあるが、その場合どんな反作用が返ってくるか想像がつかない部分がある。言えることは、自分から発した感情エネルギーには必ず反作用があることと、その動機がポジティブかネガティブかが別れ目になるということ。もし何か思いついた時には一旦立ち止まって、背後に自己中心的な欲が混ざってないか確認すると、純粋な直感か見分けやすい。


 欲の背後には欠乏感がある。足りない、もっと欲しいという欠乏感は苦しみで、苦しみの感情エネルギーを常に発していることになる。そして反作用としてそれに見合った出来事が返ってくる。欲が満たされなければ嫉妬もしやすくなり、怒りやすくもなる。それらも感情エネルギーとして発せられ、それに見合った反作用が返ってくる。

 反対に無欲な人ほど自己中心的な言動がなく、欠乏感を感じない。だから純粋な欲や直感で行動するので、楽しみや思いやりの感情エネルギーを発することが増える。よって反作用としてもそれに見合った出来事が返ってくる。すると心は安定し、人からの信頼も得られやすい。

 ジャンプする時、足で地面を押すので地面が同じ力で押し返してくる。これは物質の足が物質の地面を押している。しかし同時にエネルギーでもある足が、エネルギーでもある地面を押し、地面というエネルギーが押し返している。

 同じようにAさんがBさんにプレゼントをわたすと、Bさんは自然とお返ししたくなる。Aさんからプレゼントというエネルギーを受け取ったBさんは、お返しというエネルギーをAさんへ戻す。
 Cさんが嫌がらせというエネルギーをDさんに送れば、Dさんは仕返しというエネルギーをCさんに送り返したくなる。
 物質の背後で起こっているのはエネルギーのやりとりで、そこに作用・反作用の法則が働いていることが日常生活からも見て取れる。


 ここでは物質はエネルギーであり、エネルギーには作用・反作用の法則が働くということを見てきた。それが幽体の働きの一つということ。



相転移とティッピングポイント



 相転移(そうてんい)とは連続して変化していた物が、ある条件で質的にガラッと変わる現象。例えば

水は氷→水→水蒸気へと変わる。つまり個体→液体→気体と温度が変わることで状態が変化する。チョコレートも個体から液体、そして再び個体に状態が変化する。この世界の現象として、ある一点を超えると大きな変化が起こることがある。


 これを過剰な欲望という観点で見てみる。通常はもっともっとと再現なく欲しがると、作用・反作用の法則によって大きく失う出来事が待っていることになる。反作用がバランス良くやってきているうちは失うことも小さくすむが、反作用がやってきていなければ、やがて大きなものが返ってくる。例えば大きな借金を背負う、裏切りにあう、家族を失う、健康を害する、空虚感を感じるなど。つまり相転移として、それまでの生活環境がガラッと変わる。

 相転移は物質に作用する現象のことだが、ある事象や要素が特定の臨界点を超えると、システム全体が急速に変化する転換点がある。それをティッピングポイントと呼ぶことがある。例えば社会運動が広がり、少数派から多数派に急激に変わること。温暖化がある境界を超えた瞬間、気候が劇的に変化すること。アーティストやビジネスが突然ある瞬間にブレイクし、知名度が一気に広がること。どの例もティッピングポイントの前に多くの努力、準備、不満などの積み重ねがあった。ティッピングポイントは成功へ向けての場合もあるが、災難などへということもある。

 ティッピングポイントのように現象として起こることは背後にエネルギーの作用があり、作用・反作用の法則でもある。相転移は物質に対してのことを説明するが、エネルギーでも同様のことが起こっている。


 人間は歴史を通じて、常に戦争や権力闘争を繰り返してきた。独裁者や支配者が誕生し、権力を強化すればするほど、そのバランスが崩れ、最終的には反発を招く。そして国民の不満の蓄積からティッピングポイントとして革命が起こることもあれば、支配する者は支配されるという作用・反作用の法則が働き、攻撃されて滅ぼされることもある。


 賢い人はネガティブなティッピングポイントや反作用を避けるため、得たものを周囲と分かち合ったり寄付したりして自らバランスを取る。そうすれば分け合った反作用として、さらに得るという循環にもなる。


S字カーブ、ベル型、のこぎり型

 S字カーブも宇宙の法則として見られる。これは何かの成長や普及が進むときに、ゆっくり上昇 →

急激上昇 → 安定維持と進む様子をグラフで表したもの。ティッピングポイントは急激上昇が起こる

ポイントのことを指す。



S字カーブ、アメリカの家庭における電気の普及率(1908年〜2005年)


 またベル型はS字カーブで急激に成長したものが、頂点から急激に減少していくタイプ。

ベル型の例、年齢別HIV/AIDS死亡率、世界


 のこぎり型はベル型の急上昇と急下降を繰り返すタイプ。

のこぎり型の例、世界の新規コロナ感染者と死者数(2020年〜2025年)


 こういったS字カーブから続く現象は自然の中でも見られ、この宇宙の法則となっている。また

S字カーブを描き、急激な成長期の後には必ず何らかの反動や限界が現れる。

S字成長の例とその特徴

分野

現象

S字成長の特徴

備考

天文学

星の誕生

ガスが集まって星ができ、やがて安定した光を出すようになる。

成長がゆっくり→急に進み→安定する、典型的な例。

天文学

銀河と星の作られ方

ガスが銀河規模で集まり、密度が高まると星が大量に生まれる時期がある。ガスが消費されるなどで星の誕生はゆるやかになる。

S字+小山型のパターン。

地質学

土のたまり方(地表の土)

岩石が風化・分解して微粒子が生まれ、少しずつ地表に堆積。微生物の活動、動物の掘削などで堆積が一気に進み厚くなり、一定の限界で止まる。

とても長い時間で変化する。

生物進化学

動物の数の増え方

新しい場所に住み始めてどんどん増えるが、食べ物やスペースの限界で落ち着く。

自然の基本的なしくみ。

生態学

森の育ち方

若い森は成長が早く、木が増えて密集すると落ち着いてくる。

教科書にもよく載る例。

植物生態学

雑草の成長(季節)

春に育ち始めて夏に急成長し、秋ごろには成長がゆるやかになる。

一年草などに多く見られる。

微生物学

細菌が増える様子

栄養があると一気に増えるが、食べ物がなくなると止まる。

理科の実験でもよく出てくるパターン。

疫学

感染症の広がり

最初はゆっくり→急に広がる→予防や免疫で落ち着く。

合計の感染者数はS字カーブになる。

免疫学

抗体の増え方

感染後に一気に増えて、その後は一定の量で安定する。

体の反応の典型例。

昆虫学

バッタの大発生

条件が良いと一気に増えるが、食べ物不足で数が減る。

何年かおきに起きることがある。

社会生態学

昔の都市の人口

技術と食料で人が増えるが、土地や資源が足りなくなると増えにくくなる。

人類の歴史でよく見られる。

テクノロジー

ネットの利用者数

最初は少なく、急に広がって、やがて誰でも使うようになり増えなくなる。

IT技術でよく見る普及の流れ。

教育心理学

学ぶスピード(学習曲線)

はじめは難しくてゆっくり進むが、コツをつかむと早くなり、慣れてくると進みが落ち着く。

学習の基本的なパターン。

発達心理学

子どもの言葉の数

幼いころは少しずつ増え、年齢とともに急に増えて、大きくなるとペースが落ちる。

子どもの成長の典型的な例。

エネルギー

油田の生産量

掘り始めは急に増えるが、限界がくると減っていく。

全体ではS字+ベル型の混合のようなカーブになる。

 


エネルギー保存の法則


 感情エネルギーはどうして反作用として自分へ返ってくるのか。例えばAさんがBさんにプレゼントをしたとする。そのAさんの感情エネルギーはBさんの幽体で受信される。するとそのエネルギーはBさんの記憶エネルギーになり保管される。その後すぐかもしれないし、一旦忘れて何十年後かもしれないが、その記憶エネルギーが思い出され、お返しという形で感情エネルギーとしてAさんに返ってくる。もしくはAさんの家族へ返ってくるかもしれない。

「エネルギーは形を変えても、決して消えないし新しく生まれない」というのはエネルギー保存の法則として、この自然界の基本ルールとなっている。これは1847年にドイツの物理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツが理論化した。
 水力発電でも水が落ちる位置エネルギー → タービンを回す運動エネルギー → 電気エネルギーと形を変え続けなくなることはない。自転車をこぐというのは、足の筋肉の化学エネルギーが運動エネルギーに変換される。つまり人が発した感情エネルギーは形を変えて残り続ける。


 人間は日常的に様々なエネルギーを使用しているが、このエネルギーは138億年前にこの宇宙が始まった時のビッグバンという現象の時から存在するもの。それが現在まで様々なエネルギーに形を変えながら続いている。物質もエネルギーで、つまり肉体も動植物も惑星もすべて、このビッグバンの時のエネルギーが形を変えて存在している。大きな流れとしては次のようになる。

ビッグバンの瞬間: 純粋なエネルギーだけが存在
→ エネルギーが冷えてくるにつれて、素粒子が生まれる
→ それらがくっついて原子核になり、電子と組んで原子になる
→ 原子が集まって星や惑星、分子、生物の材料に
→ そして人気の身体の細胞やDNAも、その延長線上にある


 これを例えるなら、純粋なエネルギーとはスープを高温で沸騰させている状態。この中のどんな具材も形が崩れ、溶けて混ざり、どれがどれかわからない。次に火を止めてスープを少しずつ冷やしていくと、油は油で固まり、肉は肉の形になり、野菜の輪郭もはっきりしてくる。さらに冷やしていけばスープは凍って個体になる。


 この純粋なエネルギーの時はプランク時代と呼ばれる。これが続いた時間は0.0000000000000000000000000000000000000000001秒とされ、温度は100000000000000000000000000000000度とされている。太陽の中心は1500万度で、プランク時代はその1兆倍以上。この時には重力・電磁力・強い力・弱い力が統一されたひとつの力として存在していたとされる。

 この純粋なプランクエネルギーが様々な過程を経て、現在人間が目にしている全てのエネルギーや物質となっている。そしてこの宇宙にある全てのエネルギーも同様で、それが形を変えながら循環している。プランクエネルギーが最初に存在し、そのエネルギーが量子場として展開し、量子場のエネルギーが波として表れ、それが素粒子の波となる。わかりやすく例えると次のようになる。


 海の中にたくさんの小さな魚が住んでいる。その魚は普段は海の中を静かに泳いでいるけれど、海の水が少しでも揺れると動きが激しくなったりする。この海が量子場で、海水の揺れが量子場の揺らぎ。海から水面に顔を出した瞬間の魚を観察すれば、それが素粒子の粒。またこの海はどんなに静かでも静止することはなく、かすかに揺れている。その揺れが顔を出した魚を少し揺らしているのだが、魚が揺れている状態の時はなぜか人間には見ることができないが、いることは観測でわかっている。それが素粒子の波のエネルギー。こうして顔を出した物質としての魚と、観察はできないが揺れている魚という粒と波の二重の性質が素粒子に見られることになる。


 そしてこのプランクエネルギーがどこから来たのかは、現在の科学では解明されていない。



黄金比の曲線、渦模様、ドーナツ型、2極の法則


 感情エネルギーが作用・反作用の法則によって発した本人に返ってくるというのは、なにがどう作用して返ってくるのか。少なくとも感情エネルギーには、その発信者情報が含まれているということが一つ。そしてエネルギーは常に循環していて、発信者のもとへ返ってくる。それを理解する上で、黄金比の曲線、渦模様、ドーナツ型、2極の法則から考える。

 まず黄金比の曲線というのはこの画像のこと。


 この黄金比の曲線は自然界の様々なものの形状や模様、種の配列に見られる。赤線が黄金比で物体の中心点を通ることが多いが、青線の丸の場合は通らない。

 黄金比は台風の渦にも見られる。2013年の台風Soulik。
  
台風Soulik台風Soulik

 2018年の台風Jebi。
台風Jebi台風Jebi

 2003年のアイスランド付近のサイクロンの黄金比。
  
アイスランド付近のサイクロンアイスランド付近のサイクロン


 黄金比は銀河のような巨大なものにも見られる。これはりょうけん座にある子持ち銀河の黄金比。

直径およそ10万光年。地球からおよそ3700万光年離れたところにある。
子持ち銀河子持ち銀河



 天の川銀河の黄金比。地球のある太陽系を含み、地球から見えるその帯状の姿は天の川と呼ばれる。

1000億の恒星がある。
天の川銀河天の川銀河


 おおぐま座にあるM101の黄金比。回転花火銀河とも呼ばれる。 回転花火銀河回転花火銀河


 ペガスス座の棒(ぼう)渦巻銀河のUGC12158。
棒(ぼう)渦巻銀河のUGC12158棒(ぼう)渦巻銀河のUGC12158

 しし座の棒(ぼう)渦巻銀河のUGC6093。
UGC6093UGC6093UGC6093UGC6093

 植物のような小さなものから銀河のような巨大なものまで黄金比が見られるということは、宇宙の様々な場所でも黄金比と渦模様のデザインが見られる可能性がでてくる。
 そして宇宙そのものの形にも黄金比が見られると考えられる。宇宙の形として考えられるのがドーナツ型(円環面”えんかんめん”)。これを真上から見ると、黄金比の渦模様で流れが上昇してくる。


円環面上から見た円環面


 理由は次の通り。まず、台風を真上から見た時に渦は黄金比になっていた。台風Soulik台風Soulik  
その台風を横から見ると、風の流れは下から渦を巻いて中心部分を上昇し、頂上で外に広がる

ドーナツ型となる。
img-detail-05

 台風と同じ流れを示すのが地球、木星、太陽などに生じる磁場(じば)。これもドーナツ型となっている。
地球の磁場木星の磁場太陽の磁場

 磁石に必ずN極とS極が一対(いっつい)で存在するように、巨大な磁石である地球にも2つの磁極がある。この磁場の流れは、磁石と砂鉄(さてつ)でも見られる。
磁石

 ドーナツ型は二極があるため成り立つ形で、ビッグバンの瞬間に宇宙はドーナツ型で誕生した。そして宇宙のあらゆるものがN極とS極、高い低い、熱い冷たいと二極を行ったり来たりしていると考えられる。

 このドーナツ型は果物や野菜の断面にも見られ、この宇宙の共通デザインになっている。
かぼちゃメロン青みかんりんご円環面上から見た円環面



 このようにこの宇宙の様々なものは、黄金比の曲線、渦模様、ドーナツ型、2極の法則から成り

立っているのがわかり、そこにエネルギー保存の法則があり、延々と循環する構造になっている。

 さらに考えを広げるとビッグバンによって生じた純粋なプランクエネルギーもこのドーナツ型と

して誕生し、そのまま宇宙の形となった。よって宇宙全体がエネルギーの循環構造を持っている。

 この構造は当然人間も当てはまることが考えられる。エネルギーはドーナツ型の中心下側から

上昇し、中心上側から外側へ広がって循環して返ってくる。人間だと次の画像のようになる。



 これはつまり人間の幽体の形を表している。通常は記憶、思考、感情のエネルギーはこの

ドーナツ型を循環しているが、誰かに向けた感情は相手にも飛んでいく。その感情には発信者情報が

含まれているので、様々な人に伝わりながら時には記憶エネルギーにもなり、やがてお返しや報復

などの出来事という形に変わって自分へ返ってくる。それは大きなドーナツ型の循環として、

再び喜び・苦しみという感情エネルギーになって自分の内面へ戻ってくる。これが作用・反作用の

法則の一つでもある。


 相手の感情も自分の幽体が触覚として感じとり、それを脳で理解する。幽体は肉体という触覚より

もずっと広く、微細で多次元的。この幽体の感度が鋭い人と鈍い人がいる。人間は無意識に幽体で

記憶し、攻撃し、威圧し、癒し、保護し、共鳴し、同調し、感知し、察知し、誘導し、引き寄せ、

影響し、伝達している。スポーツで味方とパス交換する、息が合う、アイコンタクトする、相手の

動きを読むのも幽体情報の交換をしている。


人体の黄金比

 銀河、台風、植物や動物には黄金比の曲線が見られたが、人間の体には1 : 1.618という数値としての黄金比も見られる。 人間の手には指先から順に、末節骨(まつせつこつ)、中節骨(ちゅうせつこつ)、基節骨(きせつこつ)、中手骨(ちゅうしゅこつ)、手首の手根骨(しゅこんこつ)がある。末節骨(まつせつこつ)から手首まで骨が順番に少しずつ長くなっているが、これはおおよそ黄金比の比率で長くなっている。例えば末節骨が1とすれば、隣の中節骨は1.618倍と黄金比の比率の長さになる。同じく中節骨を1とすれば、次の 基節骨は1.618の比率で長くなる。

指zu05


 実際に計った筆者の右手の指の長さの例。手の甲側で、指を曲げた時に盛り上がっている関節間の 骨の長さを計った。職業や個人差があるのでピッタリとはいかないが、指先から隣り合う骨の長さは おおよそ黄金比の比率で長くなっている。手のひら側で計るとこの比率にはならない。

薬指
末節骨2.4cm(この1.618倍は3.88cm)
中節骨3.5cm(この1.618倍は5.66cm)
基節骨5.3cm(この1.618倍は8.57cm)
中手骨10cm

中指
末節骨2.5cm(この1.618倍は3.88cm)
中節骨3.8cm(この1.618倍は6.14cm)
基節骨5.4cm(この1.618倍は8.73cm)
中手骨10.5cm

人差し指
末節骨2.1cm(この1.618倍は3.39cm)
中節骨3.1cm(この1.618倍は5.01cm)
基節骨5cm(この1.618倍は8.09cm)
中手骨10.5cm

 さらに小指と親指は他の3本と比べて短いが、実際に計った長さは次の通り。この2本には、黄金比の 比率に近しい数字はあるという程度だった。

小指
末節骨2cm(この1.618倍は3.2cm)
中節骨2.5cm(この1.618倍は4.04cm)
基節骨4cm(この1.618倍は6.47cm)
中手骨9cm

親指
末節骨3.2cm(この1.618倍は5.17cm)
基節骨4.3cm(この1.618倍は6.95cm)
中手骨9cm

 中国では小周天(しょうしゅうてん)という気の流れがある。これは股の間にある会陰(えいん)と呼ば れる部分から背骨にそって頭頂まで上り、そこから額→喉→胸→腹の前面を通って股の間に戻って循環 する流れ。インドではプラーナというエネルギーが尾骨から背骨を通って頭頂までいく流れで説明され ている。つまりこれらはドーナツ型の流れの中心部分にあたる。他にもチベットでは気のことをルン(風) と呼び、ハワイやポリネシアの文化ではマナと呼ぶ。

 人間の頭のつむじは渦巻いており、背骨から渦回転をしながら上昇していくエネルギーの位置にある。


 幼少時に見た心霊写真からわかるのは、幽体は顔や体など肉体と同じ形をし、肉体と重なって存在 している。この幽体に思考、感情、記憶、体の健康状態などのエネルギー層がドーナツ型として中心 から周囲へ循環して流れている。また目の焦点をずらしてオーラを見るテクニックからわかるのは、 オーラには色があり、感情や体調によって色が変わるということ。ここではこれらを総称して幽体と 呼んでいる。

 そして小指の先から手首までは16cm、親指から手首までは15cmほどとなっている。これにそれ ぞれ黄金比の1.618をかけると、小指側が25.88cm、親指側が24.27cmとなる。この数字に近いのが、 手首から肘(ひじ)までの長さ26.5cmとなる。そして肘から肩までを計ると約34cmだった。 これは薬指、中指、人指しの先から手首までの長さそれぞれ約20cmに1.618をかけると、32.36cm という近い数値となる。
81306024000714

 このように手の指先から肩にかけて、関節と関節の間の長さはそれぞれ黄金比の比率と関係している。

 動植物に黄金比が見られるということは、細胞内のDNAに遺伝子情報として黄金比が組み込まれて いることになる。すべての動植物は共通の祖先から枝分かれして進化してきたことを考えると、 黄金比情報はかなり昔から組み込まれていた。



フラクタル構造  



 フラクタル構造とは全体と部分が似た形を繰り返す構造のことで、自然界や宇宙に見られる。 これには4つの特徴がある。

1. 自己相似性(じこそうじせい)

 フラクタルは一部を見ても、全体にそっくりな形をしている。例えば、木を見たときに一番太い 中心の幹から枝が伸び、その枝からまた枝が伸びて、どんどん分かれていく。つまり木の全体像と 小さな枝の形が似ている。


 ただし、自然界ではこの繰り返しの回数(段階)は限られていることが多く、シダ植物の葉のように 大きな葉と小さな葉の2段階だけのこともある。それでも全体の形と部分の形が似ているので、 自己相似の特徴を持っていると言える。

2. スケールを変えても似てる

 フラクタルは、近くから見ても、遠くから見ても似たような模様が見え、拡大しても縮小しても、 形の感じが変わらない。例えば雪の結晶は大きな全体の形が六角形で、その中の細かい枝や突起の 部分も六角形のパターンが繰り返されていることが多い。




3. 無限の細かさ

 どんどん拡大して見ていっても、いつまでも細かい形が出てくる。もうこれ以上細かくならないと いう終わりがなく、ずっと同じような模様が続いていくイメージ。


4. フラクタル次元

 フラクタル次元とは、遠くから見ると短く見えるが、近づいて見るとどんどん長くなるような現象を 表す考え方。例えば海岸線を空から見ると、ただの曲がった線に見える。しかし近づいて見ると、 岩のギザギザや入り組んだ形が現れ、さらに近づくとその細かい部分にもギザギザがあるなど、 どんどん細かく、複雑な形が続いているのがわかる。そのため、近くで測れば測るほど長さが増えて いくという不思議なことが起きる。このようなスケールによって変わる長さを数で表すのがフラクタル 次元。


 他にも市場で売られているロマネスコという野菜にもフラクタル構造が見られる。大きな芽 → 中くらいの芽 → 小さな芽がどのスケールでも同じパターンで現れ、目視では4〜5段階繰り返し、 自己相似性がある。


 フラクタル構造は宇宙の泡構造にも見られる。これは銀河 → 銀河団 → 超銀河団 → 宇宙の泡構造と いうスケール。次の画像は宇宙の泡構造で、黄色い網目が超銀河団が連なって構成される 銀河フィラメント。そして天体がほとんど無い黒い領域部分がボイドと呼ばれる超空洞。


 宇宙は、銀河から銀河団、超銀河団 、宇宙の泡構造まで、枝分かれや網目のような構造が何度も 現れる。宇宙全体では、銀河が糸(フィラメント)状に集まり、間に空洞がある。つまり宇宙も フラクタル構造となっている。

 次の画像は超銀河団アベル901/902。


 次は銀河団 RXC J0032.1+1808。


 星や銀河などは、中心の重力に引き寄せられて構成されている。

・月は地球の重力に引き寄せられて回る。
・地球は太陽の重力に引き寄せられて回る。
・太陽は銀河系の中心にある超大質量ブラックホールの重力に引き寄せられて回る。
・銀河は銀河団の重力によって中心に引き寄せられている。それは銀河、ガス、そして見えない ダークマターの総和が強い重力を生み出している。
・銀河団は超銀河団の重力によって中心に引き寄せられている。それは銀河団やガス、ダークマターが 強い重力を生み出している。
・超銀河団は宇宙の泡構造全体の質量分布が生み出す重力の力で互いに引き寄せ合い、網目状の 銀河フィラメントを構成している。


 植物のようなスケールから宇宙の泡構造のようなスケールまでフラクタル構造が見えるため、 これもこの宇宙の法則と言える。つまり小さいものを理解すると、全体像が見えてくる。銀河や星も 素粒子の集まりで、素粒子には粒と波の性質があった。つまり物質に当てはまる法則はエネルギーにも 当てはまる。人間の生活の中でも次のようなフラクタル構造が見られる。


・会社組織でも大きな組織の中に部署があり、部署の中にチームがあり、チームの中に個人がいる。 どの単位にも目標・役割・協力関係が存在し、構造が繰り返されている。
・芸術、スポーツ、仕事など、どれか一つで成功したり高いレベルに到達すると、他のことでも 成功しやすくなる。考え方・努力の仕方・習慣は、他の分野でも当てはまることが多いため。

・入試のために過去問で練習をすると、入試試験全体の傾向や構造が見えてくる。
・自分に利益がない相手に対しても誠実な人は人から信頼もされ、10年後も50年後も誠実な人として 生きていることが想像できる。反対に自分に利益をもたらさない人に不誠実な人は信頼感がなく、 人生全体も不誠実な道を歩むことも見えてくる。小さな行動から、その人の人生全体の形が見えてくる。

 肉体とともに幽体もこの宇宙に存在しているため、フラクタル構造は幽体のエネルギーにも当て はまる法則ということでもある。つまり色々な意味で小さな部分を理解していくと、この宇宙の 全体像が見えてくるということになる。



自我の形成


「私」という自我は、記憶、思考、感情から構成される。何かを見た時に過去の記憶との比較が起こ る。この比較という思考の次に、これは良い、悪い、好き、嫌いなどの感情がわ沸き起こる。感情が 次に言葉や行動につながっていく。これがその人を表す性格となる。優しい人だったり怒りっぽい人 だったりと。

 赤ん坊は記憶も少なく思考力も弱いので自我が軽やかだが、時間が経つと記憶が増え、比較すること も増えてくる。その繰り返しで自我が固められていく。記憶の集合体が自我となる。つまり記憶エネル ギー、思考エネルギー、感情エネルギーが幽体に存在し、それは肉体を取り巻くようにドーナツ型で 循環している。


 では思考が生まれる時はどういう時か。例えば道で誰かとすれ違った時にその人がつけていた香水 が、昔の友人がつけてた香水と同じだったら、その友人を思い出す。つまりすれ違った人の香水が波 のような小さな揺らぎとなり、記憶エネルギーと結びつき友人を思い出す。大人になって野球をした ら、学生時代の部活動を思い出したり、過去に戦争を体験した人は戦争が終わっても、普段の飛行機 の音が揺らぎとなって怖い経験を思い出すことがある。日光不足などによってセロトニンの分泌が減少 することが揺らぎとなり、気分が落ち込みやすくこともある。

 どんなにぼーっとしていても、エネルギーには必ず小さな揺らぎがあり、完全な静止状態がなく、 どんなことでも揺らぎになる。音、香り、風景、言葉など外からの刺激や、体調、気分、ホルモンの 波など内からの変動によって。つまり思考は常に起こる。


 揺らぎが記憶と結びつくと、次に感情が起こる。たまたま街中でかかっていた昔の曲を聞いて、 10代を思い出し懐かしい気分になったりする。過去に侮辱されて恥をかいた経験のある人は、別の人 のちょっとした発言に反応して怒ることもある。記憶は感情の種であり、何かの揺らぎが感情の種と 結びついて反応する。


 幽体の記憶エネルギー場は新しい記憶ほど表面にあり、昔のものほど奥へ移動し、何層にもなって いく。そして外部刺激が揺らぎとして、どこかの層にある記憶と結びつき感情が起こったり、思考が 始まる。


 トラウマは特に強い感情的な傷を伴った体験。過去に受けた深い痛みや恐怖が記憶エネルギーとして 刻まれる。これが揺らぎによって再度刺激されると、その時の感情が再現され、ネガティブな思考や 感情が繰り返される。


 劣等感は他者と自分を比較することで生まれるが、比較を常日頃から行っていると記憶エネルギー場 の表面部分に「自分は劣っている」という感情が刻まれる。すると劣等感が強化され、人と会うたび 自分と比較する負のループに陥る。すると姿勢や表情、行動にも後ろ向きな雰囲気が現れ、低い自己 評価が続く。


 中毒には良い意味と悪い意味があるが、アルコール、薬物、甘い食べ物など外部的な刺激は心地よく 感じる。この場合、強く心地よい刺激が感情の種として記憶されるので、思い出しやすくなる。それに より欲求が生じ、繰り返すことになるので記憶エネルギー場の表面に感情の種が蓄積され中毒になる。 これが勉強や人助けのような中毒なら、反作用も建設的だったり深みのあるものになる。


 いつも楽しい冗談をいう人は、人が笑って楽しんでくれると自分も嬉しいという記憶が表面部分を 占める。すると新しい出来事に出会ってもそれが揺らぎとなり、感情の種と結びついて、またおもし ろいことを言おうとする。それが繰り返されてユーモアのある人、楽しい人となっていく。


 自我の重い人はいつもどうやって人から奪うかを考える。それがパターン化され、揺らぎがある たびに自己中心的な考えが強くなっていく。反対にいつもどうやって人に喜んでもらおう、与えようと 考える人もそれがパターン化され、揺らぎがある度に周囲の人に喜ばれる行動をとる人になっていく。


 自我や性格は、この感情の種と揺らぎの結びつきの積み重ねによって形作られていく。こうしてどの ような記憶エネルギー、思考エネルギー、感情エネルギーを発していくかで、その人の気分、雰囲気、 気質、気迫、気概など、気の部分が変化していく。


 世の中にはこの揺らぎに反応しない人もいる。そもそも未解決の感情が少ないため、揺らぎとの結び つきがゆるく、よって執着心がない。この執着心を克服する一つに、存分に得て満足することがあげら れる。これ以上追い求める必要がないと内側で完結すれば、自然と手放せる。それは空腹から満腹に なるまで食べたときのようで、それ以上食べたいとは思わなくなる。

 認められたい、特別でありたい、愛されたいなど空腹状態の時は執着する。しかしそれを充分得た 時にそこには延々と続く満足できる要素がないことを知り、これ以上求めても虚しいことに気づく。 人によっては少し得ただけでも理解することもあり、早々に執着を手放せることもある。そのためには 内観など、内面を静かに見つめる時間が有効。


 感情が生じると脳が反応し、脳内でドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど神経伝達物質が 放出され、心拍数の変化や筋肉の緊張など、身体的なエネルギーへと変化する。それが過剰になったり 不足すると、病気になったりする。



自我と波長


 日常生活では重い自我を表す表現として、次のようなものがある。束縛がきつい、恋人が重たい、性格が暗い、冷たい、腹黒い、ブラック企業、閉鎖的。つまり重く、暗く、冷たく、きつく、閉じた印象を与えるネガティブな表現。自我である幽体もエネルギーで、これも物理的なエネルギーと同じ特徴が見られる。特にそれは波長の長さなどと関連する。


◯低エネルギー(波長が長い、自我が重い)

光:

 波長の長い光(赤〜赤外線)はエネルギーが低く、視覚的には温かみや落ち着きを与える。赤い夕日や暖色の照明などがその例。これらの光は暗く、閉鎖感や安心感と結びつくことがある。


温度:

 温度が低い物体は赤外線〜赤色の光を放つ。加熱中の鉄が赤く光り始めるように、温度が低いと、物体は赤く見える。赤〜赤外線は可視光の中で最も波長が長く、光子のエネルギーも小さいため、「弱い光」「暗い光」に感じられる。また温度が下がると液体の分子運動が鈍くなり、ドロドロとした粘性が増す。例えば、冷えたハチミツや油はとろみが増し、流れが遅くなる。そして水が氷になるように、温度が下がると物体は固まり、動かなくなる。


音:

 波長が長い低音は、身体に響くような重厚感や迫力を感じさせる。雷鳴やバスドラム、ベース音などは、圧倒的で圧縮された音として聞こえ、静的で重い印象を与える。


運動エネルギー:

 重い物体がゆっくりと動くとき(例えば、大型船の回転や地殻変動のような動き)は、速度が遅くても運動エネルギーとしての質量感があり、内在する「重さ」や「停滞感」を感じさせる。振り子の減衰運動も、時間とともに動きが消えていく低エネルギー状態の典型である。


自我の状態:

 自我が重いとき、エネルギーは暗く冷たく停滞しているように感じられる。空間や環境は狭く閉塞的で、心や精神の状態が圧縮されているときの感覚に似ている。何かに囚われ、動きが鈍く、変化への抵抗が強くなる傾向がある。



◯高エネルギー(波長が短い、自我が軽やか)

光:

 波長が短い光(青〜紫〜紫外線)はエネルギーが高く、視覚的には鋭さや明るさを感じさせ、開放感を与える。青空や雷の閃光、白色LED光などがその例で、鮮やかで鮮明に感じられる。


温度:

 高温の物体は青〜青白を放つ。例えば、白熱電球のフィラメントは赤く光り始め、温度が上がるにつれてオレンジ、黄、最終的には青白く輝くようになる。青〜紫の光は可視光の中で最もエネルギーが高く、強い光、明るい光として感じられる。また温度が上がると液体の分子運動は激しくなり、粘性が下がってサラサラになる。例えば、温めたハチミツや油は流動性が増し、軽やかに流れ出す。そしてさらに温度が上がると、水が蒸発するように、物体は気化して形を失い、自由で拡散的な状態へと変わる。


音:

 波長が短い高音は軽やかで鋭い印象を与え、すっきりとした感じがする。小鳥のさえずりや子供の声、金属音などがその例。これらは活発で動的な印象を与え、心が広がる感覚をもたらす。



運動エネルギー:

 軽い物体が高速で移動するとき(例:小動物の跳ねる動き、粒子加速器内の粒子運動)は、スピードとエネルギーに満ち、俊敏かつ瞬間的である。エネルギー密度は高く、軽快で自由な印象を伴う。


自我の状態:

 自我が軽やかなとき、エネルギーは明るく温かく流動的で、空間や環境は広がりを持つ。心の状態が開放的で自由に感じられ、精神的なダイナミズムと創造性に満ちる。物事の変化や流れを自然に受け入れる姿勢がある。




 波は波長が短く、周波数が高いほどエネルギーが大きくなり、影響力が強くなる。日常生活でも怒っている人に対して冷静な人が対処すると、怒りが収まるという例がある。みんなが慌てていても、落ち着いている人がいると安心感が広がる。つまり自我の軽やかな人は波長が短く高エネルギーなので、低エネルギーの人に良い影響を与える。


 日常生活では、雰囲気に慣れる、あの人と相性が良いという表現をすることがある。それも自分の幽体の周波数がその場の雰囲気に馴染む、あの人と周波数が合っているということを差す。反対に周波数が合わなけければ違和感として感じられる。




幽体に色が見える理由


 人間には肉体と幽体があるが、目の焦点をずらしてオーラを見るというテクニックは、肉体の目の 力を弱めて幽体の目、つまり心眼によって見るチャンネルに変更しているということになる。心とは 幽体のことで、心の眼は幽体の眼。ただ完全に切り替わるわけでなく、肉体の目と半分ずつという 感じになる。幽体の目の周波数にあわせるから、オーラという幽体エネルギーが見えるということ。


 この幽体エネルギーに色があるが、部屋を真っ暗にすると見えなくなるので、少し明かりが必要と なる。ここからわかることは、オーラの色は太陽光に反応しているということ。太陽光の波長には長い ものから短いものがあり、それにより色が変わる。昼と夕方の空の色が違うのもこれが理由。また虹が 七色あるのは太陽光が全ての色を含んでいるため。雨上がりには高い密度の水蒸気があり、その中で 屈折、分散、反射を繰り返すことにより色が発生する。

 感情エネルギーに光が通ると、その波長の長短、密度の高低、エネルギーの流れなど、波の状態を 反映した色の状態として現れる。


 例えば自我が重く低エネルギーの感情は、波長が長いためエネルギーが停滞し広がりにくく、密度が 低くて反射が少なくなり、結果としてオーラが暗くくすんだ色に見えるという原理。
 反対に高エネルギーの感情は、波長が短いためエネルギーが広がりやすく、密度が高く流動的で活発 なため光を反射しやすく、そのためオーラは明るく、輝きに満ちた印象を与える。それは太陽光の青色 が青空を作り出すように。


 幽体には記憶、思考、感情があるので、少なくとも性格、感情というオーラの層がある。また肉体も 素粒子という単位で見るとエネルギーでもあるので、肉体が放射する周波数もある。それは色が健康 状態として現れる。病気の部分は低エネルギーとして薄暗くなる。

 このように幽体の一部であるオーラに色があるのは、虹と同じように太陽光の光がエネルギーの状態 に影響を受けるからという結論。



幽体が宿る対象


 肉体に幽体が宿っているなら、宿る対象は人間以外に何かあるのか。医学的には心停止や脳死が死と されている。幽体の視点から見ると、肉体から幽体が抜けでた瞬間が生物としての死となる。 つまり肉体が老化や損傷でそれ以上容れ物として維持できなくなった時。その死体はエネルギー保存の 法則により灰や土、栄養や熱エネルギーにやがて変換される。少なくともこの例から砂、粘土、鉱物 などの無機物と、タンパク質、脂肪、アミノ酸、DNAなどの有機物やエネルギーには、幽体が宿って いないということになる。

 アメリカにいたカンジという名前のチンパンジー属のボノボは、1000語以上の英単語を覚え、英語の 日常会話を耳で聞いて理解できる類人猿。音声ボタンを使って自分も意思も伝えられ、午前中のことを 午後にも覚えている記憶力を持っていたり、「枝を集めてきて」と頼めば集めてきたり、仲間に責めら れている別の仲間をかばうなどの愛情表現をみせたりする。またパックマンというテレビゲームの ルールも、正確に覚えてプレーでき、知能指数が人間の5歳ほどある。この例からもボノボに幽体が あるのが見えてくる。

 犬や猫なども性格があり記憶もし、好き嫌いの個性を見せることから幽体の記憶や感情エネルギーが 宿っていることが見えてくる。


 脳の前頭前野は思考・計画・判断・自己制御など高度な認知機能を担う領域。人間と動物の発達の 度合いには大きな違いがある。大脳に占める前頭前野の割合は、人間で約30%、チンパンジーやボノボ で約15%、犬で約7%、猫で約5%。前頭前野が全てを決める要素ではないが、カンジの例では研究者 による外部からの刺激が常にあり、その部分が発達してきた。

 鏡を使ったミラーテストで、鏡に映った自分を自分だと自己認識することが確認されている動物には、 チンパンジー、ボノボ、一部のイルカ・象・カラス・オウムなどがある。動物の自己認識は、 人間の0〜1歳児よりも初歩的で簡単な段階にあることが多い。

 またイルカやクジラは音声コミュニケーションを行う。象は仲間や死んだ象の遺体に対して慰めの 行動を取り、カラスは道具を使い問題解決能力を持っている。シジュウカラという鳥は意味を持つ鳴き 声で会話を行い、「ヒヒヒ」はタカ、「ジャージャー」はヘビが来たことを知らせ、「ピーツピ」は 「警戒」のように会話する。オウムは飼い主の言葉を真似して会話のようなやり取りができ、言葉を 理解する能力が高い。タコは迷路を解いたり脱出能力が高い。


 こういった例から動物も思考し判断するレベルにあり、人間が自我を見せるのは前頭前野の大きさに よるもの。また睡眠時は前頭前野の活動が抑制されるため、「私」という自己認識も低下する。 それでも夢の中では自分が夢の中にいるという感覚は少し残っているが、目覚めているときよりも 強くない。この例からも「私」という感覚は前頭前野が関係していて、幽体から思考、感情、記憶エネ ルギーを送受信している。


 動物の遺伝子を分子レベルで研究する分子進化学では、人間はチンパンジー、ボノボ、ゴリラ、 オラウータンと共通の祖先を持つと明らかにされている。約600万〜700万年前にこの共通祖先から 分岐し、アウストラロピテクスやホモ・エレクトスなど人間の系統と、チンパンジーやボノボの系統へ と分かれた。

 そしてさらに、すべての生物は最終的に共通の祖先を持っているとされている。それは約35〜40億年 前に地球上に現れた単細胞の生命体で、そこから多様な生命が枝分かれしてきた。それは植物、藻類、 魚類、恐竜、哺乳類、爬虫類など。人間はチンパンジーとは約96%の遺伝子が共通し、猫とは約90%、 バナナとは約60%が同じとなっている。単細胞生命体含め、生物は次の6つの条件を満たしている。

1、細胞構造を持つ
2、エネルギー代謝を行う
3、成長と発達
4、刺激に反応する
5、遺伝と進化
6、繁殖する


 つまりこの6つに当てはまる生物は新しい命を生み、そこへ幽体が宿るということ。


 そう考えると人間の胎児にいつ幽体が宿るのかのタイミングは、単細胞として存在する受精卵に なった後と考えることができる。そこから多細胞生物として成長していく。クラゲ、ヒトデ、サンゴ、 昆虫、ミミズ、アメーバなどは心臓がない生物だが、これらも共通祖先から進化してきた。そう考えると、 人間の場合、受精後約22日目頃に心臓が最初の拍動を始めるので、受精から最初の拍動までに幽体が 宿ってもおかしくはない。


 また精子や卵子は生きている細胞ではあるが生物ではない。その理由は細胞のように独立して分裂 することができず、それ自体でエネルギーを生成したり、体内で代謝を行ったりすることはできない。 したがって、精子や卵子は単細胞生物ではなく、細胞としての機能を持つ生命の一部という位置づけで、 そこに幽体は宿れない。二つが合体した時が、個体の生命のスタート。

 初期の単細胞生命体は、地球の深海の熱水噴出孔が生命誕生の場所と考えられている。この場所は 非常に高温・高圧で、生命の材料となるアミノ酸や脂質などの化学反応を引き起こすためのエネルギー 源が豊富だった。
 このアミノ酸や脂質などは地球の海、雷、火山などのエネルギーで自然に合成されたものと、 宇宙からの隕石に乗ってもたらされた2種類がある。このアミノ酸や脂質のもとになる有機分子は、 宇宙の分子雲の中で見つかっている。分子雲とは宇宙のガスとチリのかたまりで、星や生命の材料が 生まれる場所。

 こういった点から幽体が宿るのは先程の6つの条件を満たした単細胞生物からで、それ以外の広大な 宇宙は、幽体が活動するための環境を提供しているということになる。



生まれ変わり


 幽体に思考、感情、記憶があり、これらが揃うと意思を持ち始め自我となる。死後は肉体がなくなり 幽体と意識だけになる。

 作用・反作用の法則から考えると、自我を克服せず欠乏感、欲、執着を残したまま死ねば、それらが 反作用として再び自分に返ってくる。例えばプレゼントをした相手から良いお返しが返ってくるように、 攻撃した相手からはネガティブな形で反作用を受けることになる。人からたくさん奪えば、今度は自分 が奪われるか何かで失うことになる。肉体への執着があれば、それが再び肉体を得るための反作用と なる。

 自分が発した感情エネルギーの反作用は、発信者自らが受けとらなければならない。それがルールと なっているため生まれ変わることになる。そして生まれ変わるためには、新しく生まれる胎児が幽体の 宿る場所となる。

 こうして考えると、人間の縁というのも作用・反作用が関係しており、いつどこで出会うかわから ない人も今までずっと友人でいる人も、過去生の中で作った反作用を解消し合う関係にあるとも考えら れる。それはもしかすると今生で自分を助けてくれる存在としてや、反対に自分を騙して攻撃してくる 相手としてかもしれない。


 この生まれ変わりのサイクルを終わらせるには、自我から解放された状態が必要となる。それは感情、 欲、執着からの解放を意味する。すると感情エネルギーという作用がないので反作用も生まれず、 そうして生まれ変わってくる原因を作らないということになる。

 ではどうすれば良いかというと、思考に囚われず、ただそれらに反応せず観察する。それが習慣化 できてくれば思考が起こっても眺めているだけで、反作用を生むような感情的な行動はしなくなる。 そうして思考に囚われなくなっていき、自我の克服に近づき、生まれ変わるための原因を作らなくなる。 この物質宇宙が存在する理由も、自我を軽やかにしていくための体験学校という側面が見えてくる。


 この観点で見ると肉体には死があるが、幽体には死がないことも見えてくる。エネルギーは性質を 変化させることはあっても、劣化することはない。つまり幽体はエネルギー体なので、肉体のように 老化することがない。



本能と自我の関係


 本能も自我の一部。ただ「私」と主張するわけではなく、個体を維持するための自動的な 行動パターン。自我の現れ方は、脳の大きさと比例し、特に前頭前野の大きさが思考レベルと関係する。 前頭前野の役割は判断、計画、抽象思考、意思決定、社会的行動の制御、自我意識や欲望の コントロール、倫理観や長期目標の形成にも関与など多岐にわたる。こういった脳の大きさと、生物の行動パターンを比較したのが次の表。

分類

神経の有無

脳の大きさ

前頭前野の発達度

行動パターン

単細胞生物

アメーバ、
ゾウリムシ、
クロレラ

なし

脳はなし

なし

化学反応による刺激反応、栄養摂取、
自己増殖、逃避行動

植物

コケ、シダ、樹木

なし

脳はなし

なし

光や重力・水分の方向への成長、
休眠・耐性形成

無脊椎動物

昆虫、貝、クラゲ

あり

小さい・原始的

ほぼなし

刺激への単純反応、
簡単な学習、群れ行動

原始脊椎動物

魚類、両生類

あり

中程度

小さい

基本的情動(恐怖・食欲・性欲)、
学習能力、社会性の芽

高等哺乳類・鳥類

キリン、ライオン、
イルカ、カラス

あり

大きい

中程度

複雑な情動、社会行動、
記憶・学習能力、
高度な認知能力

人間

ホモ・サピエンス

あり

非常に大きい

高度発達

自我、抽象思考、
複雑な欲望、
文化・社会制度の中で行動


 人間には神経や目があり情報を判断して行動をとるが、単細胞生物には脳がなく、神経もない。

ただ分子レベルの受信機があり、刺激を受けると細胞内部の化学反応が変化し、運動や増殖などの行動 につながる。

単細胞生物のセンサーの種類

センサーの種類

何を感じるか

行動への影響

受容体(レセプター)

栄養物質や化学物質

食べ物の方向へ移動する(化学走性)

光感受性タンパク質

光の強さや方向

光がある方向に移動したり避けたりする(光走性)

圧力・触覚受容体

衝撃や接触

避ける、方向を変える

pH・イオン濃度感知

水素イオン濃度や塩分など

不適切な環境から逃げる

酸素センサー

酸素濃度

酸素が適切な場所へ移動する



 こうして単細胞生物は感じて考えて動くのではなく、化学反応の連鎖で行動している。


単細胞生物の本能的行動

行動

どうするか

目的

増える

分裂して個体を増やす

生き残る・子孫を残す

食べる

食べ物や栄養のある場所に移動して摂取

生きるためのエネルギー確保

避ける・移動

有害なものや過剰な光・熱から離れる

損傷を避ける

環境に向かう

光や化学物質の方向に移動

よい環境で生きる

休む/耐える

条件が悪いとき代謝を落とす、または胞子になる

過酷な環境でも生存する



 これを植物や人間の本能的行動と照らし合わせると次のようになる。

単細胞の行動

植物の行動

人間の本能的行動

増える(自己複製)

増える(種子・栄養繁殖)

性欲

食べる(栄養摂取)

光・水分・栄養の吸収

食欲・水分摂取

避ける・移動(刺激応答運動)

光・重力・水分への向き(成長方向制御)

恐怖・逃避行動

環境に向かう(走性運動)

光・水分・養分への向き(成長方向制御)

住居・生活環境の選択、移動、都市・集落形成

休む/耐える(休眠・耐性形成)

休眠・耐性形成

呼吸、心拍、体温調節、休息・睡眠


 つまりあらゆる生物の増える・食べる・休むなどの本能的行動が同じなのは、自我という幽体が

宿っているため。どういった生命に宿るかで脳の大きさなどが変わり、その後の自我の現れ方が

変わってくる。人間の場合は脳が大きくなり、計画、計算、記憶と複雑な思考ができるようになった

ため、複雑な行動を見せる。単細胞は脳がないためそういった複雑さは見せない。言い換えるとも

植物も動物も脳が人間並に大きくなれば、人間のように文明社会を築く可能性がある。本能は自我の

一部で、個体の生存維持エネルギーとして機能する。




 幽体はエネルギー体なので物質のように破壊されることはない。肉体が傷ついても幽体が直接

傷つくわけではない。ただ感情エネルギーにそのショック、恐怖、痛みが記憶され、周波数が下がる

ことはある。それは健康状態を表すエネルギー層に色情報として現れる。

 また病気になっても幽体が病気になるわけではない。仮に認知症になったとしても幽体の記憶が

なくなるのではなく、受信機である脳の性能が下がり、幽体から正しく情報を受信できなくなるだけ。

 つまりどんな死に方をしてもエネルギー体である幽体が無くなることはなく、感情はそこに記憶

される。ただ仮に体に傷を負って亡くなった人の場合、その感情に執着して幽体でも傷を再現し続ける

という可能性はある。



自死


 エネルギーの法則からみた場合、自死はどうなるのか。暴力をふるえば自分にそれが返ってくると

いう作用・反作用の法則から見れば、自死というのは自分に対する暴力であり殺人。よってそれと

同等の反作用を自ら受けることになる。また人間として生まれてきているということは、未解決の

反作用もあるということ。それに上乗せして、自死の反作用も受けることになるのが来世ということに

なる。


 ただ自死といっても状況は様々。あまりに長い間苦しんできてからの自死と、短期間の苦しみでの

自死の場合、受け取った苦しみの量が違う。もし受け取るべきだった反作用をほとんど受けきった

辺りで自死を選んだ場合よりは、まだほとんど受け切らずに自死を選んだ場合の方が、来世での

反作用の強さも違う可能性もある。

 自死の場合は自らの苦しみからの逃げとして行われる場合や、その時代の価値観などで責任をとって

自害するなど様々あるので、動機によって反作用も変わる。


 また人がピンチの時にそれを助けると自分の命も危険という状況で、それでも人を助けようとして

亡くなった場合もある。作用・反作用の法則は動機が重要となることを考えると、この時の反作用は

ポジティブなものになると考えられる。


 自死による反作用は罰ではなく、そういう法則によって自動的にそうなるのであって、誰かが

ジャッジするわけではないということでもある。





共鳴・共振


 光、音、脳波、電気信号、電子などエネルギーには波長がある。波長は波と波の間の距離で、

言い換えると山から山、谷から谷の距離のこと。高い音は波長が短く、低い音だと波長が長い。

この波が1秒間にどれだけ通り過ぎるかが周波数(Hz”ヘルツ”)。だから周波数が高いと波長が短く、

波がたくさん詰まっている。周波数が低いと波長が長く、波がゆったりしている。

 鳥のさえずりや子供の無邪気な声は周波数が高く軽やかに聞こえ、ドラムの低音や威圧的な声は

周波数が低くて重たく聞こえる。

 

 同じ周波数のものは引き寄せ合う。これは思考や感情のエネルギーにも当てはまる。例えば自我の

重い人は目上には媚び、目下には威張るという傾向がある。自我が軽やかな人は目上・目下に関係なく

同じ態度で接し、誠実感がある。これは性格的な穏やかさとも関係しており、自我の重い人は怒ること

が増え、自我が軽やかな人は怒ることが少なく穏やかな傾向。


 会社組織で見た時も社長が自我の重い強欲な人間なら、その側近になる部下も強欲な傾向にある。

こういった例は独裁国家でも見られる。だからリーダーを排除しても、同じような自我の重い側近が

次のリーダーになり、独裁的な運営が継続される。

 学生スポーツでも、特定のスポーツの能力が高く取り組む意識が高い人は、強豪校に行く傾向が

ある。そこには同じく能力と意識の高い選手たちが集まり、レベルの高い指導者もいる。

 他にもオタク文化が好きな人は、オタク文化が集まる場所に集まり、同じ趣味の人たちと交流する。

 これらは自我の強弱や趣味や興味が同じ場合に、人が引き寄せあう傾向。自我や趣味なども思考や

感情のエネルギーであり、エネルギーには周波数があるため同じ周波数のものは引き寄せ合う。


 このわかりやすい例が、音叉(おんさ)を使った共鳴(共振)。これはU字形をした鋼で、叩くと特定の

周波数の音を発する。例えば左から442Hz、440Hz、440Hzの三つの音叉を並べ中央を叩く。

その後中央の音叉を手でつかんで音を止めると、右側の440Hzの音叉だけが共鳴してなっている。

 他にもラジオのチューニングも同じ。内部にはコイルとコンデンサーを組み合わせた共振回路があり、

これが特定の周波数にだけ反応するように設計されている。日本のFMラジオ放送は約76〜108MHzの

範囲で、この中からチューニングによって選ばれた周波数の信号を増幅し、スピーカーへと送って音を

出す。この仕組みは、特定の周波数にだけ共鳴する音叉と同じ原理に基づいている。


 共鳴は音だけでなく光にも当てはまる。レーザー光も機械の中で光が何度も反射され、反射した光の

波長同士がぴったり合うようになっているため、増幅されていく。それにより光が強くなり続け、

最終的に強いレーザー光が生まれる。


 このようにエネルギーには周波数があり、それが共鳴し、引き寄せ合い、さらに増幅されていく。人間関係に限らず、スポーツや仕事で目標に周波数を合わせると達成されやすくなる。 
 例えば、選手が試合で勝つことを強く意識し、その目標に向けて練習や戦略を積み重ねるとき、

その意識が行動や結果に影響を与える。そこには様々な周波数が存在し、やる気はあっても質の

周波数が低ければ効果は薄く、質は良いが素質が伴わなければ高い目標には到達しにくいなど。

 こういったことは仕事でも芸術でも同じ。音や光のエネルギーと同じ現象が、幽体のエネルギーにも起こっている。


 このようにエネルギーの性質を見ていくと、憑依という心霊現象も、同様の原理で起きていることが

見えてくる。憑依とは何か幽霊的存在が人間に乗り移ることで、その人の言動が変わること。

すると自分ではない考えや感情が浮かんできたり、急に怒ったり悲しんだり、または今までにない

パフォーマンスを発揮したりなど、ポジティブ・ネガティブ両方の意味で語られる。
 物理の世界でも、例えば酸素と水素の化学変化によって水という別の性質に変わる。すべてを素粒子

レベルで見れば波というエネルギー。物理エネルギーにおける周波数、共鳴、干渉、吸収といった現象

と同じく、幽体エネルギーでも他のエネルギーと混ざることで性質が変化する。それが憑依という現象

として現れていると考えられる。

 人間社会でも、穏やかな人と一緒にいると周囲も穏やかになったり、逆に怒っている人の周りでは

ピリピリとした空気が広がることがあるのは、幽体エネルギー同士が影響を与え合っているため。

その結果、怒りの周波数に共鳴した同様の怒りを持つ幽霊が引き寄せられ憑依し、本人の怒りを

さらに増幅させるような現象も起こり得る。

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